ウヴァーロフ・コレクションのサルコファガス(棺)
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(210年ごろ)
ローマ関連のコレクションでもっとも有名な展示品がウヴァーロフのサルコファガス(棺)です(210年ごろ)。
展示品の名前は、所有者であるセルゲイ・セミョーノヴィッチ・ウヴァーロフ伯爵に由来しています。伯爵は、国民啓蒙大臣(文部大臣)でもありました。造形の繊細さと美しさにより、古代造形芸術の真の傑作とみなすことができます。めずらしく楕円形をしたサルコファガス(棺)です。これは、秋にブドウを潰すための樽を連想させます。ブドウは1月ごろまでに発行してワインになります。サルコファガス(棺)に、ワインの神ディオニュソスに関わる宗教的な秘儀が描かれていることも、不思議ではありません。伝統にしたがって、神への崇拝は死のテーマと結びつけられ、神のための祝祭があの世での暮らしに移るための秘密を明かしています。自然そのものと同じく、死んでゆき、復活するディオニュソスはサルコファガス(棺)上の2個所に描かれています。一方には、衣服をまとわぬ神が、たくましく美しい肉体をさらし、踊る取り巻きらを従えています。マイナス、メナード、シレーニ、ヤギの足をもったサテュロスです。ディオニュソスは、将来妻となる、眠っているアリアドネーに近づいています。彼女の顔は未完成のままで、このサルコファガス(棺)に眠っている人物の顔が描かれる予定でした。反対側の面には、儀式用の衣装をまとった古代の神の姿が描かれています。キトーンをまとい、豪華な帯をつけた神がヘラクレスのうえに立っています。ヘラクレスは、ディオニュソスの力に対峙することができず、横たわって神の飲み物を飲んでいます。
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