カンプ・ノウ

青、緑、赤、この3色に共通することは？ちょっと難しかったかもしれませんね。この3色は、バルセロナのサッカースタジアム「カンプ・ノウ」にとって重要な意味を持つ色です。芝の緑に、FCバルセロナのチームカラーの青と赤（正確には赤紫）というわけです。
カタルーニャ州の首都にあるこのサッカースタジアムは100,000人の観客を収容でき、世界でも有数の大きさと設備を誇ります。
カンプ・ノウは1957年に建てられ、バルセロナFCのホームになりました。バルセロナFCはヨーロッパでも有数のフットボールクラブです。「バルサ」の愛称で知られるクラブは過去2回のチャンピオンリーグ優勝、6回のヨーロピアンカップ優勝、そして40回のナショナルカップ（スペイン・プレミアリーグ・チャンピオンシップ）優勝を果たしています。チームの輝かしい記録はこれだけではありません。2003に、FCバルセロナは史上最高額の選手契約を結んだのです。その選手はブラジルの大スター・ロナウジーニョ。初年度の年俸はなんと一千万ユーロでした。もちろん、これはプレーの報酬のみで、ロナウジーニョはこれに加えて広告料やスポンサー料も受け取っていました。
スタジアムの話に戻りましょう。「カンプ・ノウ」という名前はどこから来たのでしょうか？Camp Nouはカタルーニャ語で「新しいフィールド」という意味です。115m×80mの新しいフィールドで勝利を掴んだのは、FCバルセロナだけではありません。カンプ･ノウは様々な大会の会場となっており、もちろん1992年のバルセロナ・オリンピックでも競技場として使われました。
スタジアムのメインの入り口の上には、FCバルセロナ博物館があります。広い展示室に、この世界に名高いクラブの歴史を感じさせる品々が展示されています。有名な選手のユニフォーム、写真、新聞記事などを見ることができます。もちろん、これまでにチームが獲得したカップもここにあります。さらに、ミロやダリの作品まで展示されているのを見ても驚く必要はありません。ここには、著名な芸術家のスポーツやサッカーに関する作品も展示されているのです。この博物館は非常に人気があり、年間150万人の観光客が訪れます。もちろん、スタジアムそのものも人気の観光名所です。中には感極まって芝生にキスしようとするファンや、チャンピオンズリーグのカップに触ろうとする熱狂的なファンもいます。スタジアムを見て回るなら、ガイド付きの場内ツアーがお勧めです。更衣室など、試合を見に来た観客は見ることの出来ない場所まで案内してもらえます！